ブエナ☆ビスタ☆ソシアル☆クラブ
2005年6月19日 映画
ずっと気になってはいたのだが、今まで観ていなかった映画のひとつがこれである。公開当時、話題になっていたのは知っていたが、あの頃はまだ映画をそれほど観ていなかった。しかし、いろんな人にすすめられて、いつかは観なきゃと思っていた。
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『ベルリン天使の詩』『パリ・テキサス』で知られるヴィム・ヴェンダース監督によるミュージックドキュメンタリー映画。かねてからヴェンダースと親交のあったギタリスト、ライ・クーダーが、97年にキューバの古老ミュージシャンたちと製作し、世界的ヒットとなったアルバム『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』。
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今年になって「モーターサイクル・ダイアリーズ」を観たのがキッカケで、チェ・ゲバラ関連でキューバという国に興味を持つようになり、スペイン語を勉強したいと思ったり、ラテン音楽、文化、にもとても興味を持つようになった。私の今のマイブームのキーワードはラテンなのである。
それで、ようやくこの映画を観ることになった。
まずは、ライ・クーダーありきである。
この人がいなければ、この人の情熱がなければブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブは完結しなかった。彼の熱意に脱帽である。
そして、もちろんキューバのミュージシャンの面々はひとりひとりが皆魅力的で骨の随まで音楽がしみ込んでいるような人達ばかりである。
ミュージシャンのひとり、コンバイ・セグンドは撮影時90歳であったが、とても若々しく、常にきちっとスーツを着込み、帽子をかぶりキューバンシガーを片手にいつもチャーミングな笑顔を振りまいていたのが印象的だ。
ひとりひとりに焦点をあて、出身や家族のことなどのインタビューを交えて、その人の人生を浮き彫りにしてゆく。いろんな経験が人生に深みを与え、そして、音にも深みを与えているのだろうと思う。
彼らでなければ奏でられない音がそこにはある。
ライ・クーダーが彼らとアルバムを製作するに至った過程について語っていたが、いろんな偶然や出会いがあってアルバム製作にこぎ着けた。
「こんなことは、人生にきっと一度きりのことだ」
確かにそうであろう。そして、人生というのは誰にとっても平等ににただ一度きりなのだ。その一度きりの人生にこんな幸せな偶然が起きるのは偶然ではなく、おそらく必然だったのだと私は思う。
最後に、ニューヨークのカーネギーホールでの公演の様子が映し出される。
観客の熱狂とミュージシャン達の興奮が熱く伝わってくる映像だ。
この華やかな一瞬に彼らはすごく輝いていた。
私は観ていて、心から良かったなぁと思った。
そして、いつも音楽を通して思うことではあるが音楽に国境はない。
そのことに私は常に感謝する。
私もいくつになっても、音楽を楽しめる感性を持っていたいと願った。
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『ベルリン天使の詩』『パリ・テキサス』で知られるヴィム・ヴェンダース監督によるミュージックドキュメンタリー映画。かねてからヴェンダースと親交のあったギタリスト、ライ・クーダーが、97年にキューバの古老ミュージシャンたちと製作し、世界的ヒットとなったアルバム『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』。
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今年になって「モーターサイクル・ダイアリーズ」を観たのがキッカケで、チェ・ゲバラ関連でキューバという国に興味を持つようになり、スペイン語を勉強したいと思ったり、ラテン音楽、文化、にもとても興味を持つようになった。私の今のマイブームのキーワードはラテンなのである。
それで、ようやくこの映画を観ることになった。
まずは、ライ・クーダーありきである。
この人がいなければ、この人の情熱がなければブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブは完結しなかった。彼の熱意に脱帽である。
そして、もちろんキューバのミュージシャンの面々はひとりひとりが皆魅力的で骨の随まで音楽がしみ込んでいるような人達ばかりである。
ミュージシャンのひとり、コンバイ・セグンドは撮影時90歳であったが、とても若々しく、常にきちっとスーツを着込み、帽子をかぶりキューバンシガーを片手にいつもチャーミングな笑顔を振りまいていたのが印象的だ。
ひとりひとりに焦点をあて、出身や家族のことなどのインタビューを交えて、その人の人生を浮き彫りにしてゆく。いろんな経験が人生に深みを与え、そして、音にも深みを与えているのだろうと思う。
彼らでなければ奏でられない音がそこにはある。
ライ・クーダーが彼らとアルバムを製作するに至った過程について語っていたが、いろんな偶然や出会いがあってアルバム製作にこぎ着けた。
「こんなことは、人生にきっと一度きりのことだ」
確かにそうであろう。そして、人生というのは誰にとっても平等ににただ一度きりなのだ。その一度きりの人生にこんな幸せな偶然が起きるのは偶然ではなく、おそらく必然だったのだと私は思う。
最後に、ニューヨークのカーネギーホールでの公演の様子が映し出される。
観客の熱狂とミュージシャン達の興奮が熱く伝わってくる映像だ。
この華やかな一瞬に彼らはすごく輝いていた。
私は観ていて、心から良かったなぁと思った。
そして、いつも音楽を通して思うことではあるが音楽に国境はない。
そのことに私は常に感謝する。
私もいくつになっても、音楽を楽しめる感性を持っていたいと願った。
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