バッド・エデュケーション
やっと観て来た『バッド・エデュケーション』例によって下高井戸シネマにて
(原題はLA MALA EDUCATION)
アルモドバル監督作品は『オール・アバウト・マイ・マザー』
「トーク・トゥー・ハー』に続き3本目の鑑賞です。

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映画監督エンリケのもとに初恋の男性イグナシオが現れる。イグナシオは、彼らの寄宿学校時代の体験に基づく脚本を持っていた。しかしエンリケは彼の素性に疑問を抱き、意外な真実を知ることに。
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まず、男性同士のこういう物語っていうのにあまり慣れていないので、なんつーか、はぁぁ・・・。そうなんですかぁ。という、ちょっと腰が引けてる感じです、私。こういう過激な脚本でガエルはよくこの作品に出演しようと思ったよなぁ〜と彼の役者魂を見た気がします。
あんなオヤジにかぶりつかれて・・・あぁぁぁ〜〜〜ガエル。(泣)
よく頑張った!感動したっ!
ガエルも良かったが、この物語の核である寄宿舎時代の神父の演技に引き込まれましたね。彼が少年に心奪われてしまっているその表情たるや、恍惚というのか、すがるような、ねっとりした目つきで彼を見つめていて、本当にゾッとしました。
イグナシオが寄宿舎時代に負った心の傷が、その後の彼の人生に暗い影を落とし、結果的には悲劇へとつながった。歪んだ世界は歪んだものしか生まないってことだよね。みんなが不幸なアンハッピーエンドです。
しかし、最後に登場人物のその後〜みたいなことが文章で出てくるんだけれど
あれはいらないって気がする。
アルモドバルの半自伝的映画と言われているからかもしれないが、アルモドバル以外の人も実在しているということをほのめかしたいのか?
それともその逆なのか?理解に苦しむ。

結論から言うと、私はこの監督はあまり好みではないんですよね。
前作『トーク・トゥー・ハー』もダメだったけれど、やっぱりこれもあまり受け付けない感じです。感性の違いでしょうか?
タランティーノの『パルプ・フィクション』『キル・ビル』を面白いと思えないのと同じような感じです。

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