遠い太鼓

2005年8月29日 読書
遠い太鼓
昔から本を読むのは好きな方だ。
しかし、最近はどうもムラが激しくて、読む時は立て続けに
読みあさるのだけれど、ある時ピタッと読まなくなると
しばらく本から完全に遠ざかってしまう傾向がある。
以前はわりとコンスタントに読んでいて、
ほとんど活字中毒っぽかったのに、
このところ映画や音楽にその時間をとられてるのかも?
いや、読書欲が薄れてきているだけか。

だけど、8月に入ってちょっと何か読みたくなってきて
ウズウズして手にとったのが村上春樹だった。
『遠い太鼓』は小説ではなくエッセイで、村上春樹氏が
ギリシャやイタリアで暮らした3年間について書いた
旅行記?というかエッセイのようなものだ。

今までの私の村上春樹歴は
『ノルウェイの森』『アンダーグラウンド』の2作のみ。
この2作(『アンダーグラウンド』はノンフィクション)は
両方とも”重い”内容だった。
と、言っても『ノルウェイの森』なんてストーリーは
すっかり忘れてしまったのだけれど、なんかドーンと重かった
という印象が強い。読み返そうという気にあまりなれない本。
どういうわけか、そんな内容の重いものばかり読んでしまったので
そのあとは村上春樹から遠ざかっていた。

そんなときに、村上春樹好きの知り合いの編集者さんが
「エッセイとか読むといいかもしれないですよ」
とアドバイスをくれたので、言われたままに『遠い太鼓』を購入。

ハッキリ言ってめちゃめちゃおもしろかった!!
グイグイ読みすすんであっという間に読んでしまいました。
電車の中で読んでいても、ニヤリとしてしまうことがたびたび。
ひとつひとつのエピソードが面白いので全然飽きない。
それこそ、本当にいろんな経験について書かれているので
勉強になります。
外国に興味のある人、また海外生活経験者は読んでて楽しいと思う。
村上氏が言うように、人生のある期間海外で生活をする
というのは一度経験してみた方がいいと思う。
自分の国を外から眺める良い機会になるし
いろんな文化を直に学ぶこともできるし
日本にいたら気が付かないことがたくさんあるから。

しかし、イタリアのローマについての話は
ちょっと信じがたい内容ですが
でも、実際の経験談なだけに、真実味があり
ガッカリするやら、あきれるやらで
ちょっとローマが嫌いになっちゃうかも?!
でも、最近はだいぶ治安が良くなって
ローマの街も変わったらしい・・・けどね。

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