チェ・ゲバラ&カストロ
2005年9月26日 映画
日本で発売されているDVDはガエル・ガルシア・ベルナルが
チェ・ゲバラに扮した写真が使われていますが、
この映画はカストロの話が中心です。
ちなみにこの作品はTV用に製作、放映されたもので、
タイトルもFidel(フィデル)です。(カストロのこと)
http://www.imdb.com/title/tt0258351/
おまけに、キューバ革命の話なのに会話は全編にわたって
スペイン語訛りの英語で話されているので、非常に違和感があります。
何でだろう?と思ったら、製作がアメリカで、しかもTV放映された
作品だからでした。だから、イマイチ雰囲気が出てなかったです。
さて、この映画は現在のカストロが回想する形で話が始まる。
カストロ率いる革命軍がゲリラ戦を展開してキューバ革命を起こすまでと、
その後のメンバーとの軋轢やキューバ危機などについて描かれている。
私がキューバ革命についての知識があまりないので
詳しいことは言えないのだけれど、私の持っている知識の範囲で
この作品を観た場合、中途半端な印象だけが残る。
なぜなら、本物のカストロに迫りきっていないからだ。
カストロとキューバ革命に焦点を合わせたのであれば
もっと革命後のゲバラを含めた同志との関係、
彼らの理想と現実の隔たりや軋轢についてもっと迫って欲しかった。
そうでなければ、カストロと彼を支えた二人の女性について、
もっと掘り下げて描くとか・・・。
どこかにきっちり焦点を当てるべきだったと思う。
「チェ・ゲバラとカストロ」というタイトルからして
ゲバラのエピソードにも期待をしていたが、全く期待はずれ。
「モーターサイクル・ダイアリーズ」のチェ・ゲバラを先に観ていてる
私としては、ゲバラに扮したガエルがどんな演技をするのだろう?
と期待していたけれど、ゲバラについてはさっとふれた程度。
だまされたーーー!と思いつつ、これはもともとカストロが
主人公の作品である。あたかもゲバラ(ガエル)が主人公で
あるかのようなDVDの売り方が悪い。ヒドイよな、しかし。
ところで、チェ・ゲバラについては、私も少しは知っている
つもりだったけれど、ゲバラはボリビアのでのゲリラ活動に
協力すると言っていたカストロとゲバラが捕まる3日前程から
連絡がつかなくなり
(カストロが故意にゲバラと連絡をとらなかったとされている)
結局、最後は政府軍に捕まり射殺されている。
ゲバラがボリビアの内戦に参加するようになったのも、
カストロとの軋轢が原因で自分の居場所がないと感じたゲバラが
キューバを出て行くかたちになったとどこかで読んだ記憶がある。
こういうことは、あまり丁寧に描かれていないので、お粗末な印象が残る。
でも主役はカストロだから、関係ないと言えば関係ないのですが。
この作品を観ると、20世紀最後の奇跡と言われた
キューバ革命って、いったいなんだったのか?
カストロとはいったいナニモノなのか?
という疑問が残る。
しかし、これはアメリカで製作されたものであるから、
カストロを良く描くわけはない。
史実に基づいて描かれているとあっても、
実際にカストロに取材したわけじゃないし
アメリカにいるカストロを知る人は反カストロなわけだしね。
映画の最後の方は同志や家族がどうなったかについて
触れているのだけれど、印象的にはカストロが悪者って
感じで終わっている。
反対にチェ・ゲバラは亡くなって「伝説の英雄」になっちゃったのもあって、
カストロより支持されているから、ゲバラの方がエピソードとしては面白い
ものがあって、題材としてはいいんだろうな。
と、思いつつこの作品の中ではゲバラは結構過激な発言をしているし
行動も言われていたのと違う感じだった。
”死人に口なし”だから、何言われても反論できないのがかわいそう。
やはりバイオグラフィーを映画にするのは難しいものがあるかもね。
ゲバラを知りたければ、実際の彼の演説やら周りの人の証言を集めた
モノの方がいいかもしれない。
そういえば、スティーブン・ソダーバーグ監督がチェ・ゲバラを
主人公にした映画を撮るみたいです。
ゲバラ役はベニチオ・デル・トロ。
このキャスティングを知った時、
思わず”おぉぉぉ〜〜!”と声が出てしまいました。
彼はチェ・ゲバラに適役でしょう。シガーとか似合いそうっ!
う〜〜待ち遠しい。
あとはベンジャミン・ブラット、ハビエル・バルデムも出演。
こっちの映画は、スペイン語で撮ってくれることを祈る。
チェ・ゲバラに扮した写真が使われていますが、
この映画はカストロの話が中心です。
ちなみにこの作品はTV用に製作、放映されたもので、
タイトルもFidel(フィデル)です。(カストロのこと)
http://www.imdb.com/title/tt0258351/
おまけに、キューバ革命の話なのに会話は全編にわたって
スペイン語訛りの英語で話されているので、非常に違和感があります。
何でだろう?と思ったら、製作がアメリカで、しかもTV放映された
作品だからでした。だから、イマイチ雰囲気が出てなかったです。
さて、この映画は現在のカストロが回想する形で話が始まる。
カストロ率いる革命軍がゲリラ戦を展開してキューバ革命を起こすまでと、
その後のメンバーとの軋轢やキューバ危機などについて描かれている。
私がキューバ革命についての知識があまりないので
詳しいことは言えないのだけれど、私の持っている知識の範囲で
この作品を観た場合、中途半端な印象だけが残る。
なぜなら、本物のカストロに迫りきっていないからだ。
カストロとキューバ革命に焦点を合わせたのであれば
もっと革命後のゲバラを含めた同志との関係、
彼らの理想と現実の隔たりや軋轢についてもっと迫って欲しかった。
そうでなければ、カストロと彼を支えた二人の女性について、
もっと掘り下げて描くとか・・・。
どこかにきっちり焦点を当てるべきだったと思う。
「チェ・ゲバラとカストロ」というタイトルからして
ゲバラのエピソードにも期待をしていたが、全く期待はずれ。
「モーターサイクル・ダイアリーズ」のチェ・ゲバラを先に観ていてる
私としては、ゲバラに扮したガエルがどんな演技をするのだろう?
と期待していたけれど、ゲバラについてはさっとふれた程度。
だまされたーーー!と思いつつ、これはもともとカストロが
主人公の作品である。あたかもゲバラ(ガエル)が主人公で
あるかのようなDVDの売り方が悪い。ヒドイよな、しかし。
ところで、チェ・ゲバラについては、私も少しは知っている
つもりだったけれど、ゲバラはボリビアのでのゲリラ活動に
協力すると言っていたカストロとゲバラが捕まる3日前程から
連絡がつかなくなり
(カストロが故意にゲバラと連絡をとらなかったとされている)
結局、最後は政府軍に捕まり射殺されている。
ゲバラがボリビアの内戦に参加するようになったのも、
カストロとの軋轢が原因で自分の居場所がないと感じたゲバラが
キューバを出て行くかたちになったとどこかで読んだ記憶がある。
こういうことは、あまり丁寧に描かれていないので、お粗末な印象が残る。
でも主役はカストロだから、関係ないと言えば関係ないのですが。
この作品を観ると、20世紀最後の奇跡と言われた
キューバ革命って、いったいなんだったのか?
カストロとはいったいナニモノなのか?
という疑問が残る。
しかし、これはアメリカで製作されたものであるから、
カストロを良く描くわけはない。
史実に基づいて描かれているとあっても、
実際にカストロに取材したわけじゃないし
アメリカにいるカストロを知る人は反カストロなわけだしね。
映画の最後の方は同志や家族がどうなったかについて
触れているのだけれど、印象的にはカストロが悪者って
感じで終わっている。
反対にチェ・ゲバラは亡くなって「伝説の英雄」になっちゃったのもあって、
カストロより支持されているから、ゲバラの方がエピソードとしては面白い
ものがあって、題材としてはいいんだろうな。
と、思いつつこの作品の中ではゲバラは結構過激な発言をしているし
行動も言われていたのと違う感じだった。
”死人に口なし”だから、何言われても反論できないのがかわいそう。
やはりバイオグラフィーを映画にするのは難しいものがあるかもね。
ゲバラを知りたければ、実際の彼の演説やら周りの人の証言を集めた
モノの方がいいかもしれない。
そういえば、スティーブン・ソダーバーグ監督がチェ・ゲバラを
主人公にした映画を撮るみたいです。
ゲバラ役はベニチオ・デル・トロ。
このキャスティングを知った時、
思わず”おぉぉぉ〜〜!”と声が出てしまいました。
彼はチェ・ゲバラに適役でしょう。シガーとか似合いそうっ!
う〜〜待ち遠しい。
あとはベンジャミン・ブラット、ハビエル・バルデムも出演。
こっちの映画は、スペイン語で撮ってくれることを祈る。
コメント