ヒトラー 最後の12日間
金曜日、下高井戸シネマで上映していた
「ヒトラー 最期の12日間」を観た。
昼間の回に行ったのだけれど、最終日のせいか結構お客さんがいた。

連合国軍がジワジワとベルリンに迫り、陥落寸前の総督官邸地下室での
12日間をヒトラーの私的秘書であった人物の視点で描かれた作品。
邦題は「ヒトラー最期の12日間」ですが、
原題は「Der Untergang」日本語に訳すと”没落”という意味らしいです。

身近にいた人しか知り得ないような独裁者ヒトラーと、
またそのイメージとは全く違った一面も描かれています。
また、ヒトラーの周りにいた人たちについても詳しく描かれており、
側近ヒムラーに裏切られたとき、愛人エヴァとの結婚の様子や
二人で自殺する直前、身近なひとたちとの最後のお別れの様子まで
詳細に描かれています。
ところで、愛人のエヴァですが、周りの将校たちと一緒にお酒を飲んだり
ダンスを踊ったり、明るく派手な女性で全く悲壮感がないのです。
どうしてこの人がヒトラーと?と思ってしまうのですが、彼女はベルリン
から離れなさいと言われても、最期の最期までヒトラーと一緒にいた唯一
の女性であり、一緒に人生を終えたひとでもあります。

この映画、最初に実際の秘書の人のモノローグから始まり
最後も彼女のモノローグで終わります。ご本人もスクリーンに登場します。
だからなのか、記録映画というか、ノンフィクション映画っぽい雰囲気
があります。

あと、特筆すべきは主演のブルーノ・ガンツ。
まるでヒトラーが乗り移ったかのような成りきりぶりでした。
2時間を超える上映時間ですが、全然長さを感じませんでした。

製作国はドイツであり、監督もドイツ人。
ドイツがヒトラーを題材に映画を作るのは第二次世界大戦後
これが初めてだそう。
ドイツがヒトラーを題材に映画を作る。
これは並大抵のことじゃないと思います。
製作側の意気込みととプレッシャーを感じます。

ついでにこの監督さんは「es」を作った人で
この「es」っちゅーのは実際にあった事件を題材にして作られており、
アメリカでは公開許可がおりず、いまだ上映許可されていないという
いわくつきの作品。
恐いけれど、人間について改めて考えさせられる映画です。

コメント

nophoto
Winston
2013年4月30日18:33

BION I’m ipmerssed! Cool post!

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