下高井戸シネマにて鑑賞。
公開当初はほとんど興味もなく、当然内容も知らず
鑑賞する予定は全くなかったのだけれど、下高井戸シネマで上映
するのであればと思って、仕事帰りにふらっと寄って観てみた。
***********************************監督・脚本:荻上直子
原作:群ようこ
出演:小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ、マルック・ベルトラ
音楽:井上陽水
上映時間:102分
製作国:日本/フィンランド
<ストーリー>
ヘルシンキの街角に、おにぎりをメインにしたかもめ食堂を開店したサチエ。お客がまったく来ない日々が続くなか、ワケありの日本人ミドリとマサコと出会い、お店の改革が始まる。
***********************************
まず、とりたてて大きな事件もなく淡々と物語はすすんでいく。
サチエの食堂はいつ、どういう経緯で開店したのか?
ということには一切触れられない。
いつかその秘密?が明かされるのでは?と期待していたが・・・。
そのかわりにムーミン(フィンランド舞台だから)の登場人物の
知られざる?秘密を知ってしまって、そっちの方に衝撃を受けて
しまった!
ところで、映画の中では日本の普通の家庭料理が次々と出てくる。
おにぎりはもちろんのこと、鮭の網焼き、豚肉の生姜焼き、
豚カツ、肉じゃが、厚焼き卵などなど。豚肉の生姜焼きの
ジュゥゥゥ〜〜!という音には心底やられた。
鼻をクンクン鳴らしたくなってしまった。
映画はフィンランドタイムと呼びたくなるような、
ゆったりとした
時間が流れていて、観ているだけで不思議と心が落ち着いた。
それに、サチエ(小林聡美)とミドリ(片桐はいり)とマサコ
(もたいまさこ)のやりとりには、独特の雰囲気とおかしさ
があって、ついつい頬がゆるんでしまう。
こんな風に毎日がゆっくりと流れていくのも悪くないな、と思う。
観た後はすっきりした気分になって映画館をあとにした。
そして、当然のごとくおにぎりが食べたくなった私は、
翌日、鮭を買って来て焼いて、鮭のおにぎり、豆腐とわかめの
みそ汁、そして厚焼き卵をこしらえた。
食事は家でするときは基本ひとりなので、空腹を満たすために
作って、食べて、はい終了!なのだけれど、この日はなんだか
このメニューが食べられることにしあわせを感じてしまった。
ホントに。
ところで、劇中でサチエがお父さんが作ってくれたおにぎり
について触れていたシーンがあったが、あれを観て私も思い出した
ことがあった。
私も母親に運動会や遠足のときにおにぎりを作ってもらっていたが、
うちの母は何故か三角のおにぎりが握れないひとだった。
子供心にまん丸いおにぎりはカッコ悪いと思って、
三角のおにぎりじゃないとイヤだ!と言って駄々をこねたら、
母は三角おにぎり用の型を買って来たのだ。
三角の型が2個つながっていて、そこにご飯、具、ご飯の順に
入れてから三角型のふたでぎゅーっと押すと、三角のおにぎりが
2個完成するという代物で、あとはのりを巻けば出来上がり。
母はいつも、それでおにぎりを作ってくれていた。
そのうち、自分で料理を作るようになってからは、あまり母に
おにぎりを作ってもらうことはなくなったし、離れて暮らしている
今は作ってもらう機会もない。
私は、自分で作る時はもちろん三角なのだけれど、逆に丸い
おにぎりは作れない・・・。おにぎりが三角であろうが、丸で
あろうがそんなことどうでもいいと今は思う。
母が私のためにに作ってくれたことに感謝しなければ
いけなかったのに・・・と思う。
今思うと、なんで丸いおにぎりがあんなにイヤだったのか
わからない。
そして、母に対してちょっと悪かったな、と思う。
公開当初はほとんど興味もなく、当然内容も知らず
鑑賞する予定は全くなかったのだけれど、下高井戸シネマで上映
するのであればと思って、仕事帰りにふらっと寄って観てみた。
***********************************監督・脚本:荻上直子
原作:群ようこ
出演:小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ、マルック・ベルトラ
音楽:井上陽水
上映時間:102分
製作国:日本/フィンランド
<ストーリー>
ヘルシンキの街角に、おにぎりをメインにしたかもめ食堂を開店したサチエ。お客がまったく来ない日々が続くなか、ワケありの日本人ミドリとマサコと出会い、お店の改革が始まる。
***********************************
まず、とりたてて大きな事件もなく淡々と物語はすすんでいく。
サチエの食堂はいつ、どういう経緯で開店したのか?
ということには一切触れられない。
いつかその秘密?が明かされるのでは?と期待していたが・・・。
そのかわりにムーミン(フィンランド舞台だから)の登場人物の
知られざる?秘密を知ってしまって、そっちの方に衝撃を受けて
しまった!
ところで、映画の中では日本の普通の家庭料理が次々と出てくる。
おにぎりはもちろんのこと、鮭の網焼き、豚肉の生姜焼き、
豚カツ、肉じゃが、厚焼き卵などなど。豚肉の生姜焼きの
ジュゥゥゥ〜〜!という音には心底やられた。
鼻をクンクン鳴らしたくなってしまった。
映画はフィンランドタイムと呼びたくなるような、
ゆったりとした
時間が流れていて、観ているだけで不思議と心が落ち着いた。
それに、サチエ(小林聡美)とミドリ(片桐はいり)とマサコ
(もたいまさこ)のやりとりには、独特の雰囲気とおかしさ
があって、ついつい頬がゆるんでしまう。
こんな風に毎日がゆっくりと流れていくのも悪くないな、と思う。
観た後はすっきりした気分になって映画館をあとにした。
そして、当然のごとくおにぎりが食べたくなった私は、
翌日、鮭を買って来て焼いて、鮭のおにぎり、豆腐とわかめの
みそ汁、そして厚焼き卵をこしらえた。
食事は家でするときは基本ひとりなので、空腹を満たすために
作って、食べて、はい終了!なのだけれど、この日はなんだか
このメニューが食べられることにしあわせを感じてしまった。
ホントに。
ところで、劇中でサチエがお父さんが作ってくれたおにぎり
について触れていたシーンがあったが、あれを観て私も思い出した
ことがあった。
私も母親に運動会や遠足のときにおにぎりを作ってもらっていたが、
うちの母は何故か三角のおにぎりが握れないひとだった。
子供心にまん丸いおにぎりはカッコ悪いと思って、
三角のおにぎりじゃないとイヤだ!と言って駄々をこねたら、
母は三角おにぎり用の型を買って来たのだ。
三角の型が2個つながっていて、そこにご飯、具、ご飯の順に
入れてから三角型のふたでぎゅーっと押すと、三角のおにぎりが
2個完成するという代物で、あとはのりを巻けば出来上がり。
母はいつも、それでおにぎりを作ってくれていた。
そのうち、自分で料理を作るようになってからは、あまり母に
おにぎりを作ってもらうことはなくなったし、離れて暮らしている
今は作ってもらう機会もない。
私は、自分で作る時はもちろん三角なのだけれど、逆に丸い
おにぎりは作れない・・・。おにぎりが三角であろうが、丸で
あろうがそんなことどうでもいいと今は思う。
母が私のためにに作ってくれたことに感謝しなければ
いけなかったのに・・・と思う。
今思うと、なんで丸いおにぎりがあんなにイヤだったのか
わからない。
そして、母に対してちょっと悪かったな、と思う。
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