<スタッフ&キャスト>
[監] [脚]君塚良一
[脚]鈴木智
[音]村松崇継
[歌]リベラ
[出]佐藤浩市 志田未来 松田龍平 石田ゆり子 柳葉敏郎 木村佳乃 佐々木蔵之介 佐野史郎 津田寛治
<ストーリー>
小学生姉妹殺害事件の容疑者として未成年の少年が逮捕され、その家族である船村一家の保護を命じられた勝浦刑事。容疑者の妹・沙織を担当する彼だが、マスコミや“ネットの住民”からの執拗な追跡を受けることに。
(Movie Walkerより抜粋)
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
殺人事件などが起こった場合、被害者とその家族に対しては
同情的な気持ちを寄せることは容易に出来る。
被害者が子供だった場合は特に、親御さんの気持ちを思うと
胸が締め付けられるような思いになるものだ。
しかし、もし自分の家族が容疑者になってしまったら・・・。
こういう過酷な現実が待ち受けているのだ。
観ていて、ホントに
「背筋が凍るね」という気持ちに何度もなった。
冒頭、全くセリフがなくリベラの歌うきれいな唄が流れる中
余計な描写は一切なく、必要にして最低限の状況説明で
最初っからズドン!とストレートに入ってきたので、すぐに
映画の中の世界に引きずり込まれました。
容疑者は自分の犯した罪を一生かけて償うしかない。
自分がやってしまったことだから。
でも、その家族は・・・どうしたらいいんだろうか。
家族も容疑者同様、ずっと重い十字架を背負って
マスコミを避け、世間を避けて名前を変えて
生きていかなければならない。
しかし、それを15の少女に背負わせるのは残酷過ぎる。
ネット社会の怖さとマスコミの残酷さをこれでもか!
というくらいに映画では見せつけられる。
少し誇張した表現があったのは否めないが、それでも
現実とそれほど相違ないのでは?と思う。
今はインターネットによって情報が伝わるのはあっという間だ。
それだけでなく、ネット上では”匿名”なのを良いことに
無法地帯と化している。
被害者は殺された。だから犯人の家族は死んで償え?
何か違うと違和感を憶える。
しかし、容疑者の家族はそんなに可哀想か?
じゃあ、殺された被害者は?その家族は?
罪を犯しても、何年かすれば犯人は自分の家族のもとに戻って来れる。
「だけど、殺された私の息子は戻って来ない!」
ずっと容疑者の家族である沙織の立場で観ていた私は
今度は真逆である被害者の家族の立場のほうへ
別の事件の被害者の父親(柳葉敏郎)の上のセリフでひっぱっていかれた。
柳葉敏郎が演じた役のセリフには他にも心にグッとくる
セリフがたくさんあって、被害者の家族の心の傷は
時間がたっても癒されないものなのだと改めて感じた。
本当にいろいろ考えさせられる映画でした。
決して笑える面白い映画ではないけれど、観て損はないと思う。
君塚良一の脚本は素晴らしかった。
佐藤浩市の役は脚本の君塚良一が最初から佐藤浩市を
イメージして”あて書き”していたそうだ。
確か、「マジックアワー」でも佐藤浩市は三谷幸喜が
佐藤浩市をあて書きして脚本を書いていた、と言っていたし
脚本家から選ばれる(好かれる)役者なのですね。
そのせいなのかどうなのか、本当に佐藤浩市以外に誰が
あの役出来るだろう?と思うくらいにハマっていた。
それと、容疑者の妹役の志田未来ちゃんには驚きました。
彼女の役も彼女以外に誰が出来るだろう?
というくらいのハマりっぷり。15やそこらであんな演技できる
なんて、将来はどうなっちゃうんだろう??
あの眼力に私もやられました。
[監] [脚]君塚良一
[脚]鈴木智
[音]村松崇継
[歌]リベラ
[出]佐藤浩市 志田未来 松田龍平 石田ゆり子 柳葉敏郎 木村佳乃 佐々木蔵之介 佐野史郎 津田寛治
<ストーリー>
小学生姉妹殺害事件の容疑者として未成年の少年が逮捕され、その家族である船村一家の保護を命じられた勝浦刑事。容疑者の妹・沙織を担当する彼だが、マスコミや“ネットの住民”からの執拗な追跡を受けることに。
(Movie Walkerより抜粋)
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
殺人事件などが起こった場合、被害者とその家族に対しては
同情的な気持ちを寄せることは容易に出来る。
被害者が子供だった場合は特に、親御さんの気持ちを思うと
胸が締め付けられるような思いになるものだ。
しかし、もし自分の家族が容疑者になってしまったら・・・。
こういう過酷な現実が待ち受けているのだ。
観ていて、ホントに
「背筋が凍るね」という気持ちに何度もなった。
冒頭、全くセリフがなくリベラの歌うきれいな唄が流れる中
余計な描写は一切なく、必要にして最低限の状況説明で
最初っからズドン!とストレートに入ってきたので、すぐに
映画の中の世界に引きずり込まれました。
容疑者は自分の犯した罪を一生かけて償うしかない。
自分がやってしまったことだから。
でも、その家族は・・・どうしたらいいんだろうか。
家族も容疑者同様、ずっと重い十字架を背負って
マスコミを避け、世間を避けて名前を変えて
生きていかなければならない。
しかし、それを15の少女に背負わせるのは残酷過ぎる。
ネット社会の怖さとマスコミの残酷さをこれでもか!
というくらいに映画では見せつけられる。
少し誇張した表現があったのは否めないが、それでも
現実とそれほど相違ないのでは?と思う。
今はインターネットによって情報が伝わるのはあっという間だ。
それだけでなく、ネット上では”匿名”なのを良いことに
無法地帯と化している。
被害者は殺された。だから犯人の家族は死んで償え?
何か違うと違和感を憶える。
しかし、容疑者の家族はそんなに可哀想か?
じゃあ、殺された被害者は?その家族は?
罪を犯しても、何年かすれば犯人は自分の家族のもとに戻って来れる。
「だけど、殺された私の息子は戻って来ない!」
ずっと容疑者の家族である沙織の立場で観ていた私は
今度は真逆である被害者の家族の立場のほうへ
別の事件の被害者の父親(柳葉敏郎)の上のセリフでひっぱっていかれた。
柳葉敏郎が演じた役のセリフには他にも心にグッとくる
セリフがたくさんあって、被害者の家族の心の傷は
時間がたっても癒されないものなのだと改めて感じた。
本当にいろいろ考えさせられる映画でした。
決して笑える面白い映画ではないけれど、観て損はないと思う。
君塚良一の脚本は素晴らしかった。
佐藤浩市の役は脚本の君塚良一が最初から佐藤浩市を
イメージして”あて書き”していたそうだ。
確か、「マジックアワー」でも佐藤浩市は三谷幸喜が
佐藤浩市をあて書きして脚本を書いていた、と言っていたし
脚本家から選ばれる(好かれる)役者なのですね。
そのせいなのかどうなのか、本当に佐藤浩市以外に誰が
あの役出来るだろう?と思うくらいにハマっていた。
それと、容疑者の妹役の志田未来ちゃんには驚きました。
彼女の役も彼女以外に誰が出来るだろう?
というくらいのハマりっぷり。15やそこらであんな演技できる
なんて、将来はどうなっちゃうんだろう??
あの眼力に私もやられました。
コメント
ぜひ!観てみて下さい。
パステルさんならいろいろ思うところがあるような気がします。
おすすめです。