先日、法学部出身の年配の方とお話する機会があり、
裁判所に見学に行ったときの話から、この映画の話題になった。
その人が大学生の頃、法学部の学生は全員この映画を観せられたそうである。
別の大学の法学部出身の人も(30代後半)学校で観たと言っていたから、
今でももしかしたらそうなのかもしれない。
とにかく、その二人が絶賛していたので観てみることにした。

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17歳の少年による殺人事件の裁判で、12人の陪審員中11人は有罪に投票するが、ひとりだけ証拠に疑問を持ち無罪を主張。白熱する議論と説得の中、ひとり、またひとりと無罪の方へ心が傾いていく…。
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1957年製作
監督:シド二ー・ルメット
主演:ヘンリー・フォンダ

12人のうち11人までもが有罪と見なしていた少年を
ひとりの男だけが無罪だと言う。
無罪というよりも、わからないと言う。
限りなく有罪に近いけれど、わからない。
そして、彼はひとつ、またひとつと裁判であげられた
証人の証言を再度検討していく。
すると、明かに間違いない証拠だと思われていたことも
もしや、そうではないのかも?という疑問が湧いてくる。
証人の証言でも当たり前のように思っていたことが、
よく考えると事実がねじ曲げられていたり、その人の
思い込みだったり・・・ということが明かになってくる。
人の記憶の曖昧さや思い込みの恐さを思い知る。

また、父親を殺したと思われる少年がスラムの出身で
札付きの不良であり、いつも父親と口論していた。
そういう少年の環境や生活状況から
「この少年なら父親を殺して当然だろう」
と考えている陪審員がいて、
それは偏見だ。
そう指摘されて、余計にキレてしまう陪審員がいた。
偏見。
その人の置かれている環境、経済状況、などいろんな要素があるが、
真実を見極めようとするとき、偏見は持たずに公平な目で
見なくてはならない。難しいことだけれど、とても重要だ。
日本にも近々陪審員制度が導入されることになっているが
この映画を観て、人を裁くことの難しさを痛感した。
自分にそのお役目が回って来たら、引受けるかどうか悩む。

とても地味な映画。一つの部屋で12人の男が集まって
ああだ、こうだと議論しているだけの映画なのですが
これだけの素晴らしいシナリオがあれば、面白い映画が
できるんだなぁという見本のような映画です。
観終わったあと、すっきり清々しい気持ちになれます。
私はファスト・フードはあまり食べない。
昔からそうだけれど、私が子供の頃からうちは
ほとんど外食しないのでファミレスもファスト・フードも大
人になってから行くようになった。
別に嫌いじゃないけれど、あまり食べたいと思わない。
おそらく1か月に1度食べるくらいだと思う。一応理想的。

でも、アメリカで何か月か生活していた時はかなり食べていた。
週に1度は必ず食べていたと思う。
貧乏学生をやっていたのでランチ代を浮かすために、
自分でサンドイッチを作って持って行っていたのだけれど
時々作るのが面倒になったり飽きたりしたときは
ファスト・フードで済ませていた。
でも、学校の近くにあったのはマクドナルドではなかったので、
別のチェーン店に行っていたんだけれど、そこはおいしかったのよね。

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1か月間、すべての食事をマクドナルドのメニューで摂っていたら、体はどうなるのか? そんな疑問に、スパーロック監督が自らの肉体をもって体験し、答える超異色のドキュメンタリー。食べ始めて数日後の嫌悪感を通り過ぎると、やがて麻薬のように欲する“マック食”の中毒性が明らかになる。
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いや〜おそろしい実験ですね。
よく1か月も毎食食べられたなぁと感心してしまった。
ちょっと私は耐えられないな。
しかし、身体に悪いだろうな〜とは思っていたけれど
予想以上の結果に驚きです。
それと、学校の給食制度のおそまつさにも唖然とした。
冷凍食品をチンするたけの食事とか、スナック菓子にゲータレードとか
あんなのがランチ??ヒドイねぇ。
そりゃー太るに決まってる。
アメリカに生まれなくて良かったと思った。
それに、ソーダ類の砂糖の量にも愕然。
有り得ない量の砂糖が入ってる。こわーーい。
でも、なんでみんなソーダ類飲むかっていうと
値段が安いからじゃない?
日本の半分以下の値段でソーダ類は買えるもんね。
水なんかより全然安いもん。
幸い、私は炭酸飲料水はあまり好きじゃないので
これもほとんど飲まず、日常的に飲んでるのは
ミネラルウォーター、コーヒー。3か月に1回くらいコーラ飲む。
でも、アルコールはよく飲んでるか。(笑)

そうそう、私がアメリカでよく行っていた
ファスト・フード店は In -N- Outっていうところ。
今調べたら、カリフォルニアとアリゾナ、それとネバダにしか
ないみたいです。
ここのハンバーガーはマックと全然違います。
ハンバーグが冷凍ではないからなんです。
ここです。
  ↓
http://www.in-n-out.com/default.asp

マックのような薄っぺらなペラペラした肉じゃないんですよ。
レタスもフレッシュだし、ここのハンバーガー食べたら
マックは不味くて食べられない。
実際、マックはどうしても食べるところがマックしかなかったとき
を含めて滞在期間中に2〜3回しか食べてない。
しかし、いくらIn-N-Outが美味いとは言っても
ファスト・フードだから身体にはよくないんだろうなぁ。
もうひとつ別のファスト・フードと言えばメキシカン・ファスト・フード。
これも西海岸にしかないみたいですが私はDel Tacoがお気に入り。
ここのチキンと野菜の入ったブリトーはおいしい!
なぜこのお店が日本に上陸しないんだろうってずっと思ってるんだけど
何か理由があるのかしら?
おいしいから絶対みんな食べると思うんだけどなぁ。
って、映画の趣旨と違うこと書いてる気がするけれど
とりあえず。

「マックは食べてもいいけど、月いちで」

私はマック食べてないけど体脂肪がとんでもないことになっていて
今、非常に焦っています。
強制的に運動するためにスポーツクラブに入会するべきか否か?
また最近悩みだしました。
Star Wars Episode 4〜6
ずっとレンタル中だった Episode4〜6がようやく借りられた!

この週末に立て続けに3本鑑賞しました。

しくじった。
やっぱり、公開順に観れば良かったぁぁ〜〜〜〜!(涙)
後悔先にたたずですが、観終わってそう思いました。
そういう具合にルーカスが作ってるんだから、そりゃそうだよな。
観てから納得でした。
それでも、映画は十分楽しめました。
よく、新3部作と旧3部作を比べると、新3部作は良くない(面白くない)
という意見が多いようですが、私は逆に観ているせいもあるのかも
しれないけれど、新3部作だからどうとか、旧3部作だからとか
特に考えなかったです。
私はどちらも素直に楽しめました。

しかし、今さらになって、Star Warsを観るとは
自分でも全く予想外でしたが、本当に観て良かった。
たくさんの人に支持されて、これだけ長い間
人気がある理由が全編を通して観て
やっとわかりました。

いつかEpisode 1〜6までのDVDセットとか発売
されるよねぇ〜?もうされてる?
私、そういうのが出たら 絶対に 買う。

とりあえずですね、この週末で3本も立て続けに観たせいで
スターウォーズのテーマ、ベイダーのテーマがグルグル
私の頭の中を巡ってます。
なんか、サントラ欲しいかも・・・。
まずいなぁ、買いそうな勢いです。
あららーーーすっかりハマってるわ、私。

ところで、最初オビ=ワン役が三船敏郎にオファーがあったって
知って、びっくり!何で出演断ったんだろう?
出て欲しかったなぁ。
やさしくキスをして Ae Found Kiss
先週、いつものように下高井戸シネマにて鑑賞。

この映画の中でパキスタンからの移住者である主人公家族の父親は、
この国(イングランド)で生きるために必死で苦労して働いてきた。
子供には十分な教育を受けさせ、同じイスラム教徒の家庭に育った
人を伴侶に、とすべてにレールを引いてきた。
この父親の考えは、すごくわかる。親として子供には幸せになってほしい
そう願うあまり、のことである。
子供たちは両親の気持ちを理解しているし、自分たちにとっても家族が
何よりも大切である。しかし、自分の愛する人とも一緒にいたい。
この二つを天秤にかけることはできない。

ここで問題なのは「宗教」なのである。
彼女はアイルランド人でキリスト教徒である。
一方の彼はパキスタン人のイスラム教徒である。
この異教徒同士の結婚を親が認めるわけがない、というわけ。
結婚というわけでなくても。

私はこの手の問題については、結論が出せない。
ただ、いつも思うのはお互いを認め合わないことには
何も始まらない。
違うものを認めずに、排除するだけではお互いに
マイナスの感情しか生まれて来ないし、なんの解決にもならない。
本当に自分にとってかけがえのない大切な人であれば
家族にも愛する人にもゆっくりと時間をかけて理解してもらう
ように努力するしかない、としか言えない。

この映画のラストははっきりと結論を出している感じではない。
少なくとも私はそう感じた。
でも、ふたりとも大切な人が目の前にいることで幸せそうだった。
とうとうスターウォーズ
とうとう、と言うか今頃?と言うか・・・。
この夏話題のスターウォーズについて、私はなーんも知らなくてですね
いきなり最後のエピソードだけ観たってつまんないだろ!
と思ってずっと知らんぷりしていたんですが、
やっぱり、みんなが観てると観たくなって・・・。
昨日、tsutaya半額レンタルにつられて行ってみたら、
スターウォーズエピソード1&2があったので、思わず借りてしまいました。
とりあえず、エピソード1&2だけ観ておいてから3観れば
いいかと思って。

さっき、立て続けに2本観ました。
ホントに初めて「スターウォーズ」を観ました。
なるほどぉ〜これは面白い!
おおまかなところは理解しました。
しかし、エピソード2まで観といてなんですが、
(今さら遅いが)やっぱり公開順に観とけば良かったかなぁ?
と思ってしまった。
俄然、他のエピソードにも興味が湧いてきてしまったのですよねぇ。

とりあえず、
明日かあさってには3を観に行こうと思ってます。
1&2を観たところでの感想だけれど、3は期待できそうだ。
(だけど、4、5、6も観ないと完結とは言えないのだろうね)
映画の感想は3について書くことにします。

あと、これから
「SAW」を鑑賞予定。
こわそーーー!

ドッジボール

2005年8月27日 映画
ドッジボール
この映画、公開時にマジで観に行こうと思っていたのに
何故か行きそびれてしまって見逃していた作品でした。
それを、下高井戸シネマさんやっぱり上映してくれました。
ステキ!
おもしろかったよぉぉ〜〜〜〜〜〜〜〜!ホントに。
疲れた時は、なーんも考えずに観れて思いきり笑える
超がつくくらいバカバカしい映画がいいっすね!
うちでビデオでも観てる感覚で私と友人は大笑いしてました。

ところで、ベン・スティーラーのあの肉体はホンモノなのだろうか?
いやいや〜結構いいカラダしてたんでね。
意外だったので、ついホンモノ?と思ったんですが。
それと、ピーター役のヴィンス・ボーンですが
私恥ずかしながら彼の名前を今まで知りませんでした。
顔は知っていたんだけれど名前はね、知らなかった。
最近、アメリカで公開されている「Wedding Crashers」で
オーウェン・ウィルソンと共演しているのは知っていたが
名前は知らなかった。
映画観て帰って来てから調べました。
彼は・・・背が高い!196センチだって!
どうりでベン・スティーラーが小さく見えるわけだ。(納得)

ところで、ドッジボールなんだけれど
私が子供のころにやったことのあるドッジボールと全然ルールが違って
スピーディーでエキサイティングなスポーツだった!
6人×6人のプレイヤーに6個のボールってことで
攻撃を考えるより防御に回らないとどこからボールが
飛んでくるのかわかんないから、マジ大変!
でも、あの映画通りのルールでやったら本当に面白そう。
映画の中でもドイツチームとか日本チームとか他にもわけの
わからないチームが出て来てそれぞれ特色があって笑えました。

とりあえず、りらーーっくすして観れる面白い映画です。
シリアスな映画と同じ様にコメディー映画も大好きな私。
コメディー観ると結構元気になれるんだよね、ホントに。
疲れた1週間だったので金曜日にああいう映画観れて良かった。

ツイステッド

2005年8月15日 映画
最近ボケてるのかもしれない。
ツタヤで借りた(はずの)「ピーターセラーズの愛し方」だったが
よくよく考えたら準新作or新作だったので2泊3日しか借りられなかった
ので、それだと観れるかどうかわからないので、借りるのやめたんだった。
でも、なんで「ツイステッド」借りたのかはわからんっ!!>自分

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サンフランシスコで次々と発見される男性の殺害死体。事件を担当するのは、市警の捜査官に就任したばかりのジェシカだ。やがて被害者に共通点が発見される。それは、彼らがすべてジェシカとベッドを供にした男だという事実だった…。
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うーーん。
私はアシュレイ・ジャドは好きなんだけれど、この捜査官役っていうのは
やっぱり彼女にはしっくりこない・・・。
と思っているのは私だけなんでしょうか?
ま、それはよいとして。
この映画のオチって・・・えーー??
え?そういうことだったの??
しかし、全然納得がいかないんである。私は。
どう考えてもおかしい。不自然。誰か説明してくれ。

なんでこんな映画作っちゃったんだろう?
監督はフィリップ・カウフマン。
この監督の他の作品調べてみたら「Quills」があった。これは面白かった。
ちょっと異様でグロい雰囲気の映画なんですが、役者の演技に
圧倒された。
ケイト・ウィンストレットもホアキン・フェニックスも良かった。
しかし、当然主役のジェフリー・ラッシュがダントツで一番良かったですが。
サド公爵がまるで、乗り移ったかのようだった。こわ〜〜〜い。
でもこの映画はおすすめ。

ツイステッドについて書いてたのに違う話になってしまいました。
でも、ホントに書くことがないくらいに、感想の書きようがない。
きびしーな。とりあえず、おすすめしない。
(自分が好きじゃない映画についてはホントなんも書けないっす)
最近、レンタルしてきたものは結構はずしてる。
「父帰る」はどうなんだろうか??
観る映画を決めるとき、俳優、監督、脚本のうち、どれが一番大切だろうか?

映画を観始めたばかりのころは、まず何はなくともとにかく俳優で、好きな俳優が出ている作品ならとりあえずは観る、という感じだった。
そのうち、俳優も外見だけでなく、演技力のある俳優に目が行くようになり、
演技力のある俳優が観たい!と思うようになる。
そして、面白い映画を観たときに、この映画の監督は誰だったか?と気になる
ようになり、俳優も気になるが監督でも映画を選ぶようになった。

それで、ようやく本題に入るのだけれど、好きな監督をひとりあげてください
と言われたら、デヴィッド・フィンチャーをあげる。
私が初めてデヴィッド・フィンチャー作品を観たのは「セブン」
残念ながら劇場ではなくビデオで観たのだけれど、かなりの衝撃を受けたのを
覚えている。あの無気味さ、異常さ、そしてラストの後味の悪さと言ったら、あれ以上のものはない。他に比べるものがないほどに、私にとってはかなりの衝撃を受けた作品だった。この作品でデヴィッド・フィンチャーの名前は確実に私の頭に刻み込まれたのである。
そして、そのあとは「ファイト・クラブ」である。
フィンチャーの作品の中で私が一番好きなのがこの作品。
何が面白い?何で好きなの?と聞かれてもうまい言葉が見つからない。
なんだかわかんないけど、どにかく好き!
音楽も映像もクールだし、何年たって観ても絶対に古さを感じさせない
作品だと思う。それに、出演者がみんないい。
エドワード・ノートンとブラッド・ピットの二人はもちろんだが、
マーラ役はヘレナ・ボム・カーター以外に考えられない。
最高のキャストが集結してる。
この映画はフィンチャーの代表作だと思う。
エドワード・ノートンブラッド・ピット、それぞれの代表作でもある。
とにかく、この映画も「セブン」同様、無気味でグロいけれど、強烈な印象を
残した作品。

ところが、デヴィッド・フィンチャー監督が「パニックルーム」(2002)以降、作品を作っていない。話はいくつか持ち上がったらしいが、いつの間にか消滅していたりして、それこそ、首をながーーくして待っていたのだがやっと、次回作が決まったようである。

「ゾディアック」
70年代、サンフランシスコで実際に起こった未解決の連続殺人事件の話が
ベースらしい。出演者を見ると、
ロバート・ダウニー・Jr.
アンソニー・エドワード
ジェイク・ギレンホール
そして、ゲイリー・オールドマン
こう名前を並べると、どう考えてもゲイリー・オールドマンが犯人役。
まんま、なのだろうか?
しかし、ロバート・ダウニー・Jr.とかアンソニー・エドワードっていうのも
いまいちピンとこないんだけれど。題材は面白そうなので、監督がどう料理するのか?楽しみにしている。

そして、そのあとに控えているのが、ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット共演の映画なんだけれど、これがよくわかんない。
50歳の男が30歳の女性に恋をして、しかも男は年がどんどん若返ってしまうというストーリー。
なんで?なんでこんな映画をフィンチャーが選んだの??
うーん。理解に苦しむ。企画が無くなる可能性もあるが何があったのだ?
監督。
バッド・エデュケーション
やっと観て来た『バッド・エデュケーション』例によって下高井戸シネマにて
(原題はLA MALA EDUCATION)
アルモドバル監督作品は『オール・アバウト・マイ・マザー』
「トーク・トゥー・ハー』に続き3本目の鑑賞です。

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映画監督エンリケのもとに初恋の男性イグナシオが現れる。イグナシオは、彼らの寄宿学校時代の体験に基づく脚本を持っていた。しかしエンリケは彼の素性に疑問を抱き、意外な真実を知ることに。
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まず、男性同士のこういう物語っていうのにあまり慣れていないので、なんつーか、はぁぁ・・・。そうなんですかぁ。という、ちょっと腰が引けてる感じです、私。こういう過激な脚本でガエルはよくこの作品に出演しようと思ったよなぁ〜と彼の役者魂を見た気がします。
あんなオヤジにかぶりつかれて・・・あぁぁぁ〜〜〜ガエル。(泣)
よく頑張った!感動したっ!
ガエルも良かったが、この物語の核である寄宿舎時代の神父の演技に引き込まれましたね。彼が少年に心奪われてしまっているその表情たるや、恍惚というのか、すがるような、ねっとりした目つきで彼を見つめていて、本当にゾッとしました。
イグナシオが寄宿舎時代に負った心の傷が、その後の彼の人生に暗い影を落とし、結果的には悲劇へとつながった。歪んだ世界は歪んだものしか生まないってことだよね。みんなが不幸なアンハッピーエンドです。
しかし、最後に登場人物のその後〜みたいなことが文章で出てくるんだけれど
あれはいらないって気がする。
アルモドバルの半自伝的映画と言われているからかもしれないが、アルモドバル以外の人も実在しているということをほのめかしたいのか?
それともその逆なのか?理解に苦しむ。

結論から言うと、私はこの監督はあまり好みではないんですよね。
前作『トーク・トゥー・ハー』もダメだったけれど、やっぱりこれもあまり受け付けない感じです。感性の違いでしょうか?
タランティーノの『パルプ・フィクション』『キル・ビル』を面白いと思えないのと同じような感じです。
空港は海外に出かけるときに利用するだけなので、本当にたまにしか行かないのだけれど、好きなんだな。
遠い国へと飛び立つ前の昂揚感であったり、愛する人との別れであったり、とにかくいろんな国の人がたくさん集まる場所だけに、いろんな物語が生まれそうでとっても興味を惹かれる場所である。
空港と言って思い出すのは「ラブ・アクチュアリー」の冒頭とラストのシーンに出てくるイギリスのヒースロー空港の情景だ。
私は、あのシーンを観ると何故か毎回泣いてしまう。
家族や恋人同士が笑顔で抱き合う情景は見ているだけで幸せな気分になれる。
にもかかわらず涙が溢れるのは自分でも不可解なのだが。

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スティーブン・スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演というゴールデン・コンビによる3本目の作品。東欧のクラコウジア(本作のために設定された架空の国)からニューヨークを訪れた旅行者ビクターが、母国の突然のクーデターにより“無国籍”状態になってしまう。アメリカへの入国許可が下りないまま、彼は空港のターミナルで9ヶ月間も過ごすことに・・・。
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トム・ハンクスは「フォレスト・ガンプ」以来好きな俳優で、なぜかわからないが、この人の映画だと安心して観ていられるって感じがする。
この映画の中ではクラコウジアという架空の国の人間で英語がわからない男を演じていますが、意志疎通がはかれないがためのもどかしさや、おかしさをうま〜く演じてます。トム・ハンクスはこういう誠実ないい人役がしっくりくる。こちらの勝手なイメージなのかもしれないが。でも、実際にトム・ハンクスは撮影現場でもスタッフのひとりひとりに挨拶して回ったりして、ものすごく評判がいいらしいです。
キャサリン・ゼタ・ジョーンズはずっと制服姿だったせいもあるけれど髪型もフライトアテンダントらしく、全体的にとてもシックな感じでした。
いつものどちらかというと悪女的な役とは違って、サラッと女らしく、しかもかわいらしい女性を演じてました。すごく好感持てたなぁ。

空港職員に恋している機内食搬送係役?でディエゴ・ルナが出ていたけれど、あのヒゲは一体なんだろう?あのかわいい顔にはあまり似合わなかったです。
あと、空港内の清掃係のグプタ役で出てるのがクマール・パナーラ。
って誰?と思われるでしょうが、
この人は「ザ・ロイヤルテネンバウムス」(私のお気に入り映画のひとつ)に
ジーン・ハックマンの友達役として出ていたんです。
久しぶりに、あの訛った英語を聞いて、嬉しくなってしまった。
あの独特の雰囲気。演技してないところがいい感じです。(笑)

スタンリー・トゥッチは相変わらずいい味だしてました。
あの、エンドウマメのような顔でいぢわるな役、ピッタリ。
保身に走るとたいていああいうことになるんだわね。

ビクターがアメリカに入国拒否されてから、空港の中で待つと決めて
一体どうやってサバイバルして生きていくか?というところに興味が
集まるのだけれど、ひとつひとつのエピソードが微笑ましいのだなぁ。
トム・ハンクスだからねぇ。
いや、安心して観ていられるってことは良いことだ、きっと。
最後に明かされるピーナツ缶の謎は謎というほどのものでもなかったように思えるけれどね。確かに美しい話ではあるけれどね。
問題は約束をいかにして果たすか?ということだから、それはどうでもよいことなのかもね。
トム・ハンクス好きには十分楽しめる作品でありました。
ほのぼの気分になりたい人にはおすすめ。

サイドウェイ

2005年7月10日 映画
私の知り合いにソムリエの資格を持っている人がいる。
彼女のおうちに遊びに行くと、かなり高い確率でおいしいワインにありつけるのである。私は、ワイン、ビール、焼酎、日本酒、カクテルとアルコールはほぼパーフェクトに何でも口にするのだが、ワインに対する想いは他のアルコールとはちょっと違う。
ワインのコルクを抜く一連の作業から、グラスにワインを注ぐ時の一瞬の静寂。
何年もの時を経て空気に触れたワインのかもし出す豊かな香り。
ワインには他のアルコールとは違う独特の「物語」がある。
だから、なんとなくロマンチックに酔えるアルコールだと思う。

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DVD 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2005/07/07 ¥3,990 小説家志望の中年の国語教師マイルスと親友ジャックは、旅先のレストランで美人のマヤと出会う。調子のいいジャックは婚約者がいるのにナンパした女性とうまくやっているが、結婚に破れ、小説家の夢もどうなるかわからない、何もかもうまくいかないマイルスは、マヤにひかれつつも一歩が踏み出せずにいた。『アバウト・シュミット』のアレクサンダー・ペイン監督が、平凡な男が人生を見つめなおす姿をユーモアと人情あふれる演出と脚本でつづる。
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人生80年生きると仮定して、その折り返し地点で自分の半生を振り返ってどう思うのだろう?
自分にはいいことがちっともなかったし、やり残したことばかりで後悔だらけの半生だと思うのか?
それとも、いろいろあったけれど、ここまでのところはそんなに悪くないな、と思うのか?
決めるのは誰でもない、自分なのだと言うことを思い起こさせる映画だ。

主人公のマイルスは親友ジャックの結婚を1週間後に控えてふたりでカリフォルニアのワイナリーを巡る旅に出る。マイルスはジャックにいい思い出を作って欲しいと思いあれこれ計画を立てるが、ジャックは結婚前に最後の羽目を外そうと目をつけた女性に声をかけまくり、好き勝手に行動する。
主演のマイルス役のポール・ジアマッティのダメっぷりと親友でジャック役のトーマス・ヘイデン・チャーチのノーテンキぶりの対比が笑える。
マイルスは離婚のショックからいまだ立ち直れずにいて、情緒不安定。
別れた奥さんのことがいつまでも忘れられず、目の前に女性がいてもイマイチ積極的になれない。
一方のジャックはマイルスとは全く反対の超ポジティブタイプ。
考えるより先に行動してしまうタイプ。アバンチュールを楽しむジャックにはこれっぽっちの罪悪感もない。(なんという羨ましい性格!)

マイルスは離婚後、現実から目をそらして生きてきた。
いつかは、(もしかしたら)彼女とヨリを戻せるのではないか?と何の根拠もないのに漠然と思っていた。でも、それは彼女の再婚という事実を突然突き付けられ、あえなくその希望は崩れ去る。そこへ追い打ちをかけるように、自分の小説が本になるチャンスも消えた。
そして、ようやく現実を受け入れ、彼の中で止まっていた時間が再び動き出した。彼女(マヤ)がワインには飲み頃がある、その時を逃すと味はどんどん落ちていくから、その時を逃さずに飲まないと(というようなこと)と言っていた。ワインが熟成して飲み頃があるように、マイルスにとっては、今までの止まっていたかのような時間も実は必要な時間だったのだと思える。

とうとう思い切って前に進み、マヤの家のドアをノックするマイルス。
結果はどうであれ、とりあえず目の前のドアを叩いてみることだ。ただ立ち尽くしているだけでは、何も起こらない。自分で扉をノックしてみて初めて動き出すのだと思う。マイルスの目の前のドアは開かれたのだろうか?彼女は彼を受け入れてくれるのだろうか?
この映画のラストは観る人が想像しなければならない。
だから人によって違うものになる。私はもちろんハッピーエンドを選択しましたけれど。

そして、この映画観て、ちょっと頑張ろうって思えた。
諦めないで続けること。
気になるドアがあったらとりあえずノックしてみること。
私にもノックしたい扉がいくつかある。結果はどうであれ、ノックしないと始まらないってことだよね。何ごとも。
今日は「サイド・ウェイ」を下高井戸シネマで観て来た。
下高井戸シネマの会員になって3年程になる。
会員になったきっかけは、その当時行っていた美容院のスタッフの人の紹介だった。その人は映画は好きだけれど、込んだ映画館に行くのが嫌いで、いつもレンタルビデオで借りて観ていたそう。
下高井戸に住むようになって、ここの映画館のことを知って入会したとか。

詳しくはこちら
  ↓
http://www.ne.jp/asahi/kmr/ski/shimotakaido_cinema.html

ここの会員になっておいて絶対に損はない。(断言)
だって、入会金払った分でフリーチケット貰えるし、それでもうモトが取れたようなもんですからね。
駅からも歩いてすぐだし、建物もきれいだし。
ここの映画館ではずいぶんたくさんの映画を観たなぁ。
そのどれもが印象深い映画ばかりで、ここで観た映画のDVDは結構買っている気がする。いつも良い作品を上映していて、時にはメインとレイトの2本続けて観ることもあったりする。
ハリウッドの大作はほとんど上映されないので、そういう映画で観たいのがあったら、シネコンで観るけれど、それ以外のミニシアター系のものはだいたい、ここで観ています。
私にとっては大切で、なくてはならない大好きな映画館です。

ちなみに今週の土曜日からは「バッド・エデュケーション」が上映されます。
ガエルの出演作なのでとっても楽しみ!

ところで、今日発売の『Frau』は映画特集だったので即買い。
今年後半に公開になる映画のページもあったので
あとでゆっくりじっくり検討しよっと!
ガエルの出演作を2本レンタルしたので鑑賞予定。
これは、さっき観たのだけれど感想はまたあとで。
今週は忙しいので2本観るのはシンドイかも?
ま、ちょっとずつ書いていきます。
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<スタッフ&キャスト>
監督:フィト・パエス
出演:セシリア・ロス ガエル・ガルシア・ベルナル

<ストーリー>
マドリードの女性とブエノスアイレスの青年?“声”に導かれた運命の愛。20年ぶりにブエノスアイレスへ帰国したカルメンは受話器越しに偶然聞いた青年グスタボの声に、官能を覚えた。昔負ったトラウマから人と触れ合うことができないカルメンは、顔も知らないグスタボを雇い、アパートメントの隣室で、自分のためだけに本を読ませることに。その声に身を委ね、ひとり陶酔の時をすごすカルメン。顔をあわせず“声”だけで繋がれた関係は、濃密な緊張感と異様なまでの高揚感をかもし出す。壁越しの夜をくりかえすうちに、ふたりはいつしか惹かれあっていった・・・。
(アマゾンより引用)
***********************************

ガエル・ガルシア・ベルナルに、しばらくハマりそうです、私。
いや、もうすでに「モーターサイクル・ダイアリーズ」以来ハマっているのですが、彼のあの笑顔に毎回毎回ヤラレてます。
彼の笑顔を見るたびに、デレーーーッとなり、幸せな気分になっちゃう。
ほんとに、彼のあの小さな顔を両手で挟んでギュッとして、いぢめたくなってしまうくらいにカワイイ。←自分でも意味不明
ま、そんなガエル君が運命のいたずらによって、あってはならない禁断の愛に身を投じてしまったお話です。

はじめにラストの話をするのも何ですが気持ちの良いラストではありません。
「悪くない結末よね」と映画の中のカルメンはグスタボに向かって言いますが
いやーどう考えても後味悪い結末でしょう。
運命のいたずら。まさに悲劇。
真実が明かされたときの衝撃でグスタボ(ガエル)はおおいに動揺しますが、
私もグスタボに感情移入してホントに私も吐きそうだった。
愛しあう二人に年齢は関係ないとは言いますが、42歳女性と22歳男性の恋愛って実際どんな感じなのだろうか?有り得るのだろうか?
あーんな若くて美しい男の子が、私に夢中になってくれたら嬉しいけれど、
でも、20歳の差は自分の気持ちにものすごいブレーキをかけるんじゃないかと思う。しかし、そのブレーキをかける気持ちが大きければ大きい程、反対に相手に惹かれてしまうのかもしれないな、とも思う。
イケナイ!と思うとやってみたくなるのが人間の性(さが)って
やつですからねぇ。
でも、二人の問題はそんなことよりももっと大きな問題だったのですよね。

それから、カルメン役のセシリア。怖かったーーー。
何かピーンと張りつめたものが彼女からは感じられました。
画面を通しても、彼女の周りの空気が張りつめている感じが伝わって来たし、近寄りがたい、届かない感じの女性を好演していたと思います。

(余談)
劇中にモデル役のガエルくんのポスターが出てくるんだけれど
シモの方の○がちと見えてましたが、あれは私の目の錯覚??
お父さんに「恥さらしだ!」と一喝されてしまったことを考えると
やはり、そうではないかと思われます。ちょっとビックリ!
ああいうのって、アルゼンチンではOKなんですかね?素朴な疑問。
あれ?日本もいいんだっけ?一時期、○アー解禁!とか騒いでいたときが
あったけれど。忘れました。

それから、やはりガエルくんの肩幅は狭い、と再確認。
彼って身長も170センチなさそうだし、ホント華奢。
ちょっと物足りないなぁ〜と思いつつ、でも筋肉ムッキムキのガエルくんは
かわいくなーい!!やっぱり、彼は今のままが一番良いわ♪
昨年、アメリカ旅行中に車でアリゾナ州を横断した。
たまたま昼食をとろうと立寄ったバーガーキングの出口で
あるネイティブ・アメリカンの夫婦に声を掛けられた。
私が初めてネイティブ・アメリカンと接触した瞬間だった。
何やら彼らの話を聞いていると、私のお粗末なリスニング力でも
お金を貸して欲しいと言っているのは理解できた。要は物乞いだったのだ。
さて、どうしたものか?と困っていると、その様子を見ていたティーン
ネイジャーと思われる白人の男の子が、彼らにバーガーキングのテイクアウトボックスを差し出して、一言
「Merry Christmas !」と言い、私たちに目配せして去って行った。
その日はクリスマス・イヴだった。
ネイティブ・アメリカンの夫婦は彼に向かって
「Thak you, Thank you」と言うと、今度はまた別の白人の男性のところへ
行き、お金を貰っていた。
私は、呆気にとられてしまったのと同時に、ショックを受けた。
彼らはああやって物乞いをしないとクリスマスも過ごせないのか?
と思うと、アメリカという大国の陰を見たような思いだった。

前置きが長くなってしまったが、こういうことがあって、
少しネイティブ・アメリカン(インディアン)に興味を持つようになった。
この「ダンス・ウィズ・ウルブズ」は1990年の作品で少し古いのだけれど
知り合いに薦められて観ることにした。

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ケヴィン・コスナーの第1回監督主演作品で、アカデミー賞作品、監督、脚本、音楽賞など7部門を制覇、またベルリン映画祭でも銀熊賞を受賞したスペクタクル西部史劇。 南北戦争で英雄となった北軍中尉ジョン(K・コスナー)は、戦後フロンティアを夢見てダコタ最西部の砦に赴任し、ネイティヴ・アメリカンのスー族と親しく…
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白人の中尉であるジョン(ケヴィン・コスナー)がネイティヴ・アメリカンのスー族の彼らと少しずつ親しくなり、最終的には家族同然の関係となる。
白人でありながら、少しずつネイティヴ・アメリカンの彼らと同じ視点に立つようになっているジョンから見た彼らの世界が描かれている。

はじめはお互いに違う言語を話しているわけだから、言葉でお互いを理解することは難しい。というよりも、不可能。言葉が通じなければどうするか?というと、なんとか相手を理解しようと行動や声のトーン、表情や目を見て、相手の心を見るように努力する。言葉が通じないからと言ってもそれらの情報があれば、なんとなくどういう人間なのかわかってしまうものだ。

ジョンと”蹴る鳥”はお互いに警戒心を抱きつつも、好奇心がそれに勝って自らが相手に近寄り、互いを理解しようと努力する。この二人が少しずつ友情を育み、信頼を深めて行く様子がゆっくりと時間をかけて描かれている。
スー族が力でジョンを制するのは簡単だったが、それを行使せずに理解を深めようとする彼らの姿勢が素晴らしい。ひとつの種族が大きな家族のようなもので、年長者の言うことには必ず耳を傾けて従い、集団で協力しあって狩りをし、お互いに助け合う。スー族(ネイティヴ・アメリカン)の秩序のとれた世界に彼らの神髄をみた思いだ。

狩りといえば、圧巻なのはバッファローの狩りのシーンだ。
数えきれない程のバッファローの大群が一方向に向かって猛然と走り去る様子はものすごい迫力だった。
一体、どうやって撮影したのだろうか?
バッファローが演技できるわけでなし、どうやって走らせたのか不思議。

最終的には力でネイティヴ・アメリカンを制圧、降伏させてしまう白人側。
わかってはいたが、悲しいラストだった。
しかしながら、それだけではない何か心に残る秀作だ。

ポリー my love

2005年6月29日 映画
私はベン・スティーラー大好き!
なので、彼の出演作はほとんどとは言わずとも、かなり観ていると思う。
私が初めて彼を知ったのは、おそらく「メリーに首ったけ」だったと思うのだが、映画館で大笑いして涙流しながら観てたなぁ。
そう言えば、この映画でもそうだけれど、彼はトイレで必ずトラブルが起こる、ことになっているようだ。

「ポリーmy love」は何も考えずに観て笑える映画なので、
今日みたいな週の真ん中に観るのは良いかも?
観たあとに何も残らないんだけどね。
それでいーんです。
アハハ!と笑って、スッキリして、あと残り3日頑張ろう!
あと、ジェニファー・アニストンも出てるけれど、どうしても『フレンズ』の
レイチェルの印象が強過ぎて、何やってもレイチェルと思って観てしまうなぁ。

ところで、ベン・スティーラー出演作でおすすめベスト3をあげるとしたら

1.『メリーに首ったけ』
2,『ザ・ロイヤルテネンバウム』
3.『ミート・ザ・ペアレンツ』

『ミート・ザ・ペアレンツ』はデ・ニーロが自分の猫をまさに猫っかわいがりしてる様子も面白いし、トコトンまで運が悪いスティーラーが笑えます。
続編がアメリカではすでに公開済みだけれど日本はいつ?早く観たいぞ!
『ザ・ロイヤルテネンバウム』は独特のワールドが最高にいいっ!
この映画の雰囲気は言葉では説明しがたい。
とにかく、観てもらえばわかります!(としか言えない・・・。)
ベン・スティーラーのみならず、ジーン・ハックマンが超いい加減なおやじ役
で、出てて面白い。出演者は、ウェス・アンダーソン監督の世界に染まってしまうのか、いつもの出演作とは違う演技しているような気がする。
みんないい味出してます。

パリ、テキサス

2005年6月26日 映画
この前『Buena Vista Social Club』を観たと言ったら、
ヴィム・ヴェンダース好きの人から『パリ、テキサス』を薦められたので
借りて観ることにした。

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DVD ハピネット・ピクチャーズ 1998/10/25 ¥3,990 アイデンティティーと居場所を見失った男が、徐々に失ったものを取り戻していくロードムービー。記憶を失った主人公トラビス。彼は、自分がこの世に生を宿した場所、テキサス砂漠の「パリ」を探す放浪の旅に出る。それは4年前に別れた息子と出会い、妻=母親を捜す旅の始まりでもあった。 未来を生きるために現実をみつめ、過去をふり…
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映画の全編に流れる、ギターの音色が良い。
音の響きというか、余韻の残る音が映画の雰囲気にぴったりだ。
何とも言えないもの悲しい音で、とても印象的だ。
ちなみに音楽は『Buena Vista 〜〜』のライ・クーダー。

失踪して死んだと思っていた兄がテキサスで見つかり、迎えに来た弟。
4年ぶりに会ったというのに何も話さない兄、トラヴィス。
何故、突然姿を消したのか?この4年間に何があったのか?
ただ、言葉少なく、疲れ切った彼の表情から、心に深い傷を負った
のであろう、ということは想像できる。
そして、少しずつトラヴィスの過去が明かされていく。

息子がひとりいること。
子供はトラヴィスが自分の本当の父親であることは理解している。
しかし、記憶にないトラヴィスを父親だと言われても子供には
すぐには馴染めない。どうにかして息子と仲良くなろうと努力する
トラヴィスに息子は冷たい。しかし、時間が経つにつれてふたりは
心を通わせるようになる。

美しい妻がいたこと。
弟の家で観た8ミリには、トラヴィスには不釣り合いとも思えるような
美しい女性が映っていた。家族3人が幸せそうに映っている。
一体、何があったのだろう?という謎がまたふくらむ。
この謎は映画の後半の最後にトラヴィスの口から、妻へと”直接”
「告白」される。

嫉妬という恐ろしい泥沼に入り込んだら、あとは沈んで行くだけなのだ。
そこから抜け出すのは難しい。
抜け出す方法がわからずに、どんどんはまってしまい、お互いに傷付け
あってしまった二人が出した結果がいまこうしてあるのだろう。
息子がいても、もう二つの人生が交わることはないのだろうか?
ラストは、希望がありながらも寂しい。
スティーブン・キング原作とは知らずに観ていました。
特にジョニー・デップが好きというわけではないんですが、なんとなく気になってレンタルビデオ屋で手にとってしまいました。
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DVD ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2005/04/22 ¥3,990 ミステリー作家のモートのもとにシューターという男が現れ、モートに「俺の小説を盗作したのだから、俺の名前で出版しろ」と要求してきた。たちの悪いストーカーと判断したモートは相手にしなかったが、シューターが持ってきた原稿を見た彼は愕然とする。それは彼の『秘密の窓』という小説と酷似していたのだ。 スティーブン・キング…
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私、こういうミステリーものって最後の最後まで謎がわかんなくて、
えぇぇ〜〜??っていつもすっかり騙されるタイプです。
『シックス・センス』とか『アザーズ』とかもぜーんぜん最後まで
わかんなかった。

その私が、今回は途中でわかってしまいました。ハハハ!
もっとひねりが欲しかったなぁって感じです。←えらそう>私
どうも話にのめり込めなくて途中、眠気に襲われました。
悪くはないけど、私好みじゃなかったな。
ずっと気になってはいたのだが、今まで観ていなかった映画のひとつがこれである。公開当時、話題になっていたのは知っていたが、あの頃はまだ映画をそれほど観ていなかった。しかし、いろんな人にすすめられて、いつかは観なきゃと思っていた。
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『ベルリン天使の詩』『パリ・テキサス』で知られるヴィム・ヴェンダース監督によるミュージックドキュメンタリー映画。かねてからヴェンダースと親交のあったギタリスト、ライ・クーダーが、97年にキューバの古老ミュージシャンたちと製作し、世界的ヒットとなったアルバム『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』。
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今年になって「モーターサイクル・ダイアリーズ」を観たのがキッカケで、チェ・ゲバラ関連でキューバという国に興味を持つようになり、スペイン語を勉強したいと思ったり、ラテン音楽、文化、にもとても興味を持つようになった。私の今のマイブームのキーワードはラテンなのである。
それで、ようやくこの映画を観ることになった。

まずは、ライ・クーダーありきである。
この人がいなければ、この人の情熱がなければブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブは完結しなかった。彼の熱意に脱帽である。

そして、もちろんキューバのミュージシャンの面々はひとりひとりが皆魅力的で骨の随まで音楽がしみ込んでいるような人達ばかりである。
ミュージシャンのひとり、コンバイ・セグンドは撮影時90歳であったが、とても若々しく、常にきちっとスーツを着込み、帽子をかぶりキューバンシガーを片手にいつもチャーミングな笑顔を振りまいていたのが印象的だ。
ひとりひとりに焦点をあて、出身や家族のことなどのインタビューを交えて、その人の人生を浮き彫りにしてゆく。いろんな経験が人生に深みを与え、そして、音にも深みを与えているのだろうと思う。
彼らでなければ奏でられない音がそこにはある。

ライ・クーダーが彼らとアルバムを製作するに至った過程について語っていたが、いろんな偶然や出会いがあってアルバム製作にこぎ着けた。
「こんなことは、人生にきっと一度きりのことだ」
確かにそうであろう。そして、人生というのは誰にとっても平等ににただ一度きりなのだ。その一度きりの人生にこんな幸せな偶然が起きるのは偶然ではなく、おそらく必然だったのだと私は思う。

最後に、ニューヨークのカーネギーホールでの公演の様子が映し出される。
観客の熱狂とミュージシャン達の興奮が熱く伝わってくる映像だ。
この華やかな一瞬に彼らはすごく輝いていた。
私は観ていて、心から良かったなぁと思った。
そして、いつも音楽を通して思うことではあるが音楽に国境はない。
そのことに私は常に感謝する。
私もいくつになっても、音楽を楽しめる感性を持っていたいと願った。
DVD ジェネオン エンタテインメント 2005/03/25 ¥3,990

ビデオレンタル屋でいっつも見かけてずっと気になっていたんだけれど
貸し出し中だったり、他に借りたいのがあったりで借りたことなかったんですが、ついに手に取って借りてしまいました。

結論から言いますと、この映画は観ないでよし!
フレンズのロスとか、サルマ・ハヤック、ジョン・マルコビッチだのなんか名前の知れてる人がパッケージの写真に使われていたので、このキャスティングは???と興味を持ってしまったのがまずかった。
観たけど全然、わけわからんから。
ストーリーの説明のしようもないのだな。
私がいつも参考にしているこちらのページでも、こんな評価だったわ。

http://www.imdb.com/title/tt0278487/

いつもだったら、こちらをチェックしてから借りるんだけれど
今回はうっかりしてましたーー。
久しぶりにダメダメ映画観ちゃったよぉぉ〜〜〜。

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